映画『JOKER』が怖い理由-感想殴り書き-

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『JOKER』を観た。

バットマンの宿敵「JOKER」の誕生を描いた話。コイツの怖いところは自分の正義がないところ。基本的に悪役って「オレの理想とする世界」を作るために自分の正義に従って行動を起こす。サノス、ギンガ団、バイキンマン然り。から、説得の余地とかがあったりする。バイキンマンの正義知らねえけど。

JOKERはそんなもん持ってない。それどころかスーパーパワーも指パッチンで生命半分削る能力も飛行能力も何にも持ってない。

ただの人間なんだよコイツ。周り見渡したら溢れてる人間臭い人間。俺とかお前と同じ。

 

なんでそんな「無色透明の人間」が悪のカリスマになるんだろう?

そんな疑問を解決してくれる映画。何をやっても上手くいかない。考えつく限りの全てが上手くいかない。裏切られ続ける一般人の姿を痛々しいくらい緻密に丁寧に明確な悪意を持って描くことで、俺ら観客は『JOKER』の人生を追体験できる。目を背けたいほどのリアルが手を伸ばせば届く距離にあった。

 

この『JOKER』はとてつもなく怖い映画だ。何故なら、すぐそこにあるスクリーンで壊れていくのが他でもない自分だから。

ただの異常者を描いた映画じゃない。それならこんなに怖くない。JOKERには他人とは思えない強烈な既視感を覚える。JOKERは普通の人間だ。俺らは普通の人間だ。俺らがJOKERなんだ。自分が壊れる映像を見せられたら何が起こるんだろうな。冗談じゃなく、隣に座ってる人が殴りかかってくる危険を考えた。途中で出ていく人も多かった。そんな映画だ。

 

規制がかかるかもしれない。見たいなら早く行った方がいい。強い精神力を持って。f:id:Miyabi717:20191005194333j:image