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Longer Tweets

爆発するようなエネルギーが観測したいのだ。

種子が弾け飛ぶ瞬間を観たい。

 

一瞬だけ我に返ることがある。最初にその感覚に落ちたのは小学生だろうか。誰もいない自宅の鍵を開ける時、家族で映画を観ている時、唐突に自分の眼球が窪みの奥に沈み込み、自分の両手を一歩引いたところから見つめてしまう。「ぼくの手足は何故思い通りに動くのか」という疑問が頭を埋め尽くす。

さいわい、そのクエスチョンマークは一秒もせずに霧消するのだが、それは小学生男児の刺激のみの毎日の折に触れて現れ、おさない「ぼく」を震え上がらせるのだった。

完全な消失を意識したのは中学生のことだ。その感覚を意識しようとしても、あれは無意識に意識した場合にのみ意味を成すたぐいのものであったようで、要するに多分もう会えないことがわかった。

 

文化祭が好きだ。しかして一芸に秀でた訳でもない高校生の私は委員となって変化球を楽しんでいた。「いそがしいいそがしい」と至極の挨拶を交わし上履きで校舎内を駆け回る毎日にはとびきりの名前を付けて保存している。

文化祭当日の華々しさが好きだ。体育館の即席ステージで輝くバンド、ダンス、アクロバット。「オレら今最高に楽しい!」を放出し続ける、永遠に爆発の2秒前を繰り返す爆弾。圧倒的な熱量を持った超高エネルギー体。ああいうものだけ見ていたい。

 

大学生になり、かつての仲間にもダンスやバンドを始める者がいた。何度か、高エネルギー体の観測を夢見て足を運んだ。しかし残念ながらその夢は叶わなかった。

多分、無意識に意識することでのみ引き起こされるのだ。準備期間が楽しいと、当日がなくても構わないと一ミリでも思ってしまったなら、本番でその熱量は失われる。

 

「主役になれ」、才能がなくても?

 

爆発するようなエネルギーが観測したいのだ。